ランクセスはクライメイト・ニュートラル2040という目標を掲げ、2040年までのクライメイト・ニュートラル(気候中立)実現に向けて取り組んでいます。この目標を達成するために、明確な戦略を策定し、すでに最初の主要プロジェクトを立ち上げています。ランクセスは、業界とグローバルバリューチェーンの変革に積極的に協力し、世界の持続可能性実現の促進に努めています。また、持続可能性実現に向けた指標の一つとして、2021年の初めから、自社の取締役会に新しい報酬制度を導入しました。現在、役員報酬の約3分の1は、会社の持続可能性のパフォーマンスに関連しています。
ランクセスの持続可能性のビジョンは2つあります。ランクセスの製品が使用されるアプリケーションを持続可能なものにすることはもちろん、製品自体もまた持続可能である必要があります。製品とアプリケーションのどちらも持続可能でなければ、本当の意味での持続可能性を実現することはできません。
これを、現代の住宅や建築に不可欠な断熱剤に使用する難燃剤の例で説明しましょう。私たちの生活空間における火災やエネルギー損失の可能性を大幅に減らすことは、気候変動の課題となっている温室効果ガス削減のための対策の一つとなります。つまり、この難燃剤の最終アプリケーションは、持続可能性を探求するうえで世界的に重要な意味を持ちます。
ランクセスは、ポリスチレン断熱剤用のポリマー系難燃剤「エメラルド・イノベーション®(Emerald Innovation®)3000」を提供しています。これは、反応性および高分子量の難燃剤製品の一部です。揮発性が低く、生体内に蓄積される可能性が低いため、人々の健康と環境の持続可能性へと繋がります。ランクセスは、世界で最も包括的な難燃剤ポートフォリオを提供し、それを販売、技術的ノウハウ、専門知識をもつグローバルネットワークによりサポートしています。